雨降りしきる三連休中日となった10月9日、3年ぶりとなる「京都大学・甲南大学定期戦」が、甲南大学六甲
アイランド体育館剣道場において開催されました。本定期戦は、両大学に縁のある安宅保夫 先輩(旧制甲南高等学校S14年卒→京都帝国大学S16年卒、関西学生剣道連盟理事長)、森下泰 先輩(旧制甲南高等学校S16年卒→京都帝国大学S18年卒、森下仁丹株式会社代表取締役社長・参議院議員・大阪府剣道連盟会長)のご尽力によって始まった全国でも希な国立大学と私立大学の定期戦で、その起源については、両大学に記録が残存せず、京都大学に残る最も古い記録は1966年(昭和41年)7月9日開催の定期戦です。こうした少なくとも56年の歴史を誇る定期戦も、コロナウィルス感染症感染拡大の影響で2020年、2021年と2年間の中断を余儀なくされましたが、本年ようやく3年ぶりの再開に至りました。
両大学を交互に会場として開催する本定期戦は、男女別の対抗試合でその覇を競い、歴史を紡いで来ましたが、2019年は京都大学側より提案があり、学生の勝ち抜き試合を強く推奨された森下先輩に因んで、対抗戦の後に勝ち抜き試合を実施しました。更に以前は、定期戦終了後に全体でのレセプションを開催し、その後、学年ごとの懇親会で両大学の絆は強まりました(近年は、定期戦終了後に道場での昼食会を開催)。こうした伝統ある定期戦を、本年は本学六甲アイランド体育館剣道場において、時節柄、男子15人戦・女子10人戦の対抗試合のみ実施、勝ち抜き試合・合同稽古・昼食会は自粛のもと12時より開催し、両大学3年ぶりの熱戦は以下の結果に終わりました。
男子 甲南大学 4( 9) ー 7(15) 京都大学
→優勝 京都大学
女子 甲南大学 6(14) ー 2( 7) 京都大学
→優勝 甲南大学
以上、女子においては各人実力を遺憾なく発揮し、果たした優勝を自信に、来たる11月開催の全日本女子学生剣道優勝大会に向けて更なる精進を重ねんことを願います。男子においては中盤から京都大学の猛反撃に遭い逆転を許した結果を真摯に捉え、今定期戦で顕在化した課題を克服すべく明日からの稽古に臨まれんことを切に願います。
また、定期戦当日、ご来場賜りました先生・先輩方に、厚く御礼申し上げます。
ご来場の先生・先輩 伊藤 明裕 師範
(男女監督を除く) 山本 眞人 先輩(S46年卒)
小林 進 先輩(S52年卒)
友澤 剛 先輩(H14年卒)
田淵 基 先輩(R 3年卒)
中越 健人 先輩(R 3年卒)