参加メンバーが史上最少4名という衝撃の若手OBOG会から1ヶ月が経った6月30日(土)、
甲南大学六甲アイランド剣道場(以下、 六アイ道場)において「第18回若手OBOG稽古会」
を開催しました。
この稽古会は、卒業したての20歳代から脂の乗りまくった40歳代の年代を(年齢の上で)
「若手」と位置づけ(50歳代以上の「まだまだ若手」の先輩方、申し訳ありません…)、
その年代のOBOGで
「集まって稽古して一杯やろう♪」
という気楽なコンセプトのイベントです。
現役学生の稽古が終わった午後の時間帯に六アイ道場を利用して、自由に
基本稽古するもよし♪
久しぶりに仲間と地稽古するもよし♪
見取り稽古するもよし♪
面は各自のペースで何回外してもOK!というゆる~い内容の稽古会で、
特に大学剣道部や稽古とは疎遠になってしまっているOBOGで、甲南への思いはあるのに、
「いきなり現役学生と(同じペースで)稽古するのは、ちょっと…」という方、
「一人で現役学生の稽古に参加するのは、ちょっと…」という方、
「久しぶりにアイツと稽古して美味い酒飲みたい!」という方etc…を対象に、
まずはそうした若手OBOGの遠のいている足を六アイ道場に向けていただくことが主な目的です。
そんな想いで2015年8月にスタートした稽古会も、昨年8月の2周年を経て今回で18回目を迎えます。
今回もLINEやfacebookといったSNSを駆使した案内のもと、間もなくシーズンを迎えるパラダイス
が道路隔てた向かいに広がる我らがショッキングピンクの聖地(写真左側奥)に…
午前中に現役学生との稽古を終えた若き監督、入江尚吾 先輩(H11年卒)をはじめ…
同じく午前中の稽古を終えて2部練に突入!今回も宿泊先確保の上、満を持して参加の河村知哉 先輩
(H12年卒)や…
今春の異動で東京から神戸に帰って来られた濱口雄二 先輩(H11年卒)と…
もちろん午前中の稽古に参加された波多野幸範 先生、菅沼満寛 女子監督(S53年卒)お二人を
特別ゲストとしてお迎えし…
更に、先月の神戸市民大会における活躍が記憶に新しい奥村康宏 先輩(H16年卒)が連れてきたのは…
奥様である奥村(旧姓 山田)真智子 先輩(H18年卒)!
何を隠そう本学初のPL学園高校出身者で、奥村先輩とのご結婚と、お子さんお二人の出産を経て
昨年稽古を再開されたママさん剣士なのです。地元吹田市の所属道場で、剣道を始めた長男くんを
ご夫婦でビシバシ鍛える真智子先輩の初参加だけでもウレシイのに、今回は…
お手製(お友達による)スヌーピー柄の竹刀袋を引っ提げて、お子さん二人も六アイ道場デビュー!で
史上初のウレシイOBOGファミリー参加♪を得て
集まりました!とにかく10名のまさに老?若男女!
稽古会参加者 | |||||
氏 名 | 卒業年次 | 氏 名 |
卒業年次 |
氏 名 | 卒業年次 |
波多野 幸範 | 外部参加 | 菅沼 満寛 |
S53年 |
入江 尚吾 | H11年 |
濱口 雄二 | H11年 | 河村 知哉 |
H12年 |
友澤 剛 | H14年 |
奥村 康宏 | H16年 | 奥村(旧姓 山田)真智子 |
H18年 |
奥村ジュニア2名 |
そんなにぎやかなメンバーで、初心に帰って入江キャプテン号令のもと、
参加のお子さんも一緒に、シッカリと準備体操から素振りを終えて
いつものように上座も下座もなく円になって座礼を交わして…前回よりは、ちょっと狭く感じる道場で
いよいよ稽古開始!
ファミリー参加の奥村家も、康宏・真智子 夫妻と長男くんが面を着けて、まずはシッカリ基本稽古を
終えてから
長男くんは、パパとママの先輩たちに果敢にも稽古をお願いしに行きます。
稽古をお願いされた先輩方も、さすが!お子さんとの稽古は、お手のもの…
濱口先輩は、所属道場でご自分のお子さんと稽古に励んでおられるだけあって、学生時代からは
考えられないくらい(笑)優しいパパが垣間見られるご指導ぶりで、
河村先輩も、地元の稽古会で少年指導は手慣れたものです。
一方、最年長メンバーの波多野先生も、実は元同業の後輩である入江先輩や、実は所属道場の教え子に
あたる濱口先輩との稽古を元気にこなされました。それにしても波多野先生と濱口先輩の奇跡的な再会
には、一同、この日一二を争うビックリでした…
最年長&最年少の参加メンバーに負けじと、この日の道場では、
菅沼先輩と入江先輩による男女監督対決や、
河村先輩と奥村(夫)先輩による主務対決、
入江先輩と濱口先輩による同期対決や、
入江先輩と奥村(妻)先輩による西大寺・PL対決…と、
若手稽古会ならではの熱戦が繰り広げられる中、
パパとママの先輩たちにミッチリと稽古をお願いした奥村ジュニアは、DVD鑑賞の時間に入り…
どさくさに紛れて友澤は打ち込み台の時間に入り…
真智子夫人とお子さんが見守る中、奥村先輩が見事なコテメンで菅沼先輩との三本勝負に勝利する
という出来過ぎた?展開で、カッコいいパパを存分にアピールできたところで、キレイに今回の
稽古会は幕を閉じ…るはずもなく
なかなか面を外してくれないオーバー60の先輩に、吸い寄せられるようにして濱口先輩が稽古をお願いし…
同期生に触発されたのか入江先輩が奥村(夫)先輩と始めた打ち込み稽古が終わったところで、
ようやく、下は4歳から上は74歳まで参加の稽古会は幕を閉じたのでした。
稽古会終了後は、お子さんにとっては格好のグラウンドとなった道場でパパとママが真剣に日本剣道形
の稽古に励む姿を見届けて…
メンバーは一路、岡本へ…現役学生に教えてもらったご用達のお店に向かいます。
キチンと定刻前に集合の、さすが新社会人!現場仕事でタクマシク日焼けした谷口遼 先輩(H30年卒)と
アメリカ(語学留学)帰りの小林敬 先輩(H30年卒)という卒業(卒部)したてのOBコンビと…
稽古会も参加の予定が、当日昼の時点で「すんません。会社の午前練キツすぎて挫折しました。
飲み会から参加します笑笑」という、まさかの飲み会から参加にシフトした大浦勇士 先輩(H22年卒)
も集まったところで…
まだ現れない先輩にバレないようにと、元主務の独断でフライングの一杯を飲みつつ…
やっぱり飲み会から参加の松井宣将 先輩(H14年卒)も仕事終わりに駆けつけたところで、
みんなそろって久々!にぎやかに…かんぱ~い♪
キンキンに冷えたビールで乾杯した後は、谷口先輩の社会人1年目バナシや、小林先輩のアメリカンライフ
と…オーバー30&アラフォーOBは新鮮な話題に興味津々です。卒業したてのOB二人からすれば、入江先輩
と友澤以外は初対面のメンバーでしたが、ふと気づけば、河村先輩と谷口先輩の主務あるあるトークで
マッタリしつつ…
お店の繁盛ぶりもあってか、完全に食洗器が我々のスピードに着いてこれなくなったところで…
メンバーは、流れるように次のステージへ…摂津本山駅を越えて南側すぐの地中深く…
岡本でOBが行き着く先は、やはりこちら!太田儒和 先輩(S55年卒)のお店「まご八」です。
大浦先輩が同期生 太田佳宏 先輩のご両親である太田先輩ご夫妻に久々に再開を果たしたところで…
延長…はじめ…!もう自撮りのアングルもグダグダです。
河村先輩を照らす照明が優しい、くつろぎの空間で、やっぱり共に過ごしたアノ時代の話は尽きません…
散々アルコールを補充したメンバーの胃に優しいラーメンの味で一同、癒されたところで、この日の夜会は
幕を閉じました…
第二道場(岡本)参加者 | |||||
氏 名 | 卒部年次 | 氏 名 | 卒部年次 | 氏 名 | 卒部年次 |
入江 尚吾 | H11年 | 濱口 雄二 | H11年 | 河村 知哉 | H12年 |
友澤 剛 | H14年 | 松井 宣将 | H14年 | 大浦 勇士 | H22年 |
小林 敬 | H30年 | 谷口 遼 | H30年 |
縦之会は現役学生を支援する後援会的側面もありますが、OBOGが交流・懇親を深める同窓会的側面
もあるのです。若手OBOG稽古会は、OBOG有志によるイベントであり、まずは同窓会として若手
OBOGを六アイ道場(または、その後の飲み会)に集めて、最終的に後援会として現役学生の稽古や
試合会場に足を向けていただくのが狙いなのです。この稽古会は「剣道が好きな人」の集まりではなく、
「甲南が好きな人」の集まりにしたいと考えています。次回は8月開催を予定しています。
史上最少4名参加の前回から今回は若手OBOG6名+4名で10名参加の稽古会、更に飲み会には稽古
参加以外のメンバーも含めて8名が参加という、人数の上ではなんとか復活を遂げた形のこのイベント
ですが、内容においては初のOBOGファミリー参加や、卒業したてOBの飲み会参加など、更に充実した
イベントとして成長を遂げて、「らしく」なってきた気がします。
現役部員が用意してくれたシャワー室のシャンプーを片付けようと部室に入った奥村(夫)先輩は、
「この部屋きたな~い!」と連呼する長女ちゃんと、長男くんに、壁に掲げられた山本三郎 先生の写真
を見せました。「このおじいちゃんが、パパとママがこの大学でお世話になった先生だよ。」と。
満面の笑みの山本先生のお顔がもっと緩んだように見えました…このお子さんたちと共に成長してゆく
イベントでありたいな…と甲南DNAを受け継いだ奥村ジュニアたちを見て思う土曜日の夕方でした。
一方、LINEやfacebookで連絡がつく限り、イベント案内したところ、卒業したてのOB2名から参加
の返事があったのは、正直、うれしい予想外でした。しかも、飲み会から参加といったところに、実は
意義があります。稽古した流れで飲み会に参加、ではなく、彼らからしても誰が参加か想像がつかない
イベントです。ただひとつ、分かっているのは、世代は違えど同じ六アイ道場で汗を流した「仲間」だ
ということ。もしかすると、このオフィシャルサイトでの若手OBOG稽古会の記事を見て、「こんな
雰囲気だったら、参加してもいいかな…」と思ってくれたのかもしれません。
この若手OBOG稽古会が、どんな形でも、世代を越えた「甲南DNAの担い手作り」ができる場でありたい
ものです。この若武者ふたりに、そんな可能性をちょっと感じたのは気のせいでしょうか…
友澤 剛(平成14年卒)記