前日の大雨から一転、絶好の行楽日和に恵まれた10月8日、本学六甲アイランド体育館剣道場において第61回学習院大学・甲南大学定期戦を開催しました。学習院大学対甲南大学運動競技総合定期戦は「本学と学習院大学のスクールカラーや学生気質が大変よく似ていることから、両大学の学生の間から多種目にわたる総合的な定期戦を設立しようという気運が高まり、昭和31年に第1回運動競技総合定期戦が学習院大学において開催され、半世紀以上継続」(「甲南大学 体育会指導者ハンドブック」より)しており、今年で61回を数える剣道競技も、毎年、全日本学生剣道優勝大会(団体戦)の開催時期・開催地(関東または関西)に合わせ、両大学交互開催のもと、歴史を重ねて来ましたが、全日本大会前日の定期戦開催による(全日本大会出場)選手故障のリスクを回避するため、両大学で協議の結果、本年より全日本大会開催日程とは分離して定期戦開催日程を設定することとなり、双方の移動経費を考慮し、定期戦開催地を全日本大会開催地とは別に設定することなりました。よって、全日本大会が29日に日本武道館で開催の今回は、本学で2年連続の定期戦開催となります。また、本学は特に、この定期戦を4年生の引退試合として位置づけていることからも、毎年、両大学のプライドを賭けた熱戦が繰り広げられ、剣と杯を交わして築いた関係は、互いにOBOGとなった後も一生続き、その絆は各人の財産となります。
定期戦当日は、9時30分の開会より髙寺 恒穗 学習院大学師範のご臨席を賜り、続いて試合時間5分3本勝負の男子20人戦・女子7人戦の火蓋が切られました。男子は本学が学習院大学から優勝杯を奪還すべく、女子は本学が学習院大学から優勝杯を死守すべく、試合内容は本年も序盤から熱戦が続き、終盤に近づくにつれ両大学、現役・OBOGの応援も熱を帯びました。約2時間30分に及ぶ61度目の決戦は、次の結果に終わりました。
男子 甲南大学 6(18)-9(22)学習院大学
→優勝 学習院大学
女子 甲南大学 4( 6)-1( 2)学習院大学
→優勝 甲南大学
これを以て、男子は昭和32年開催の第1回剣道定期戦以来、本学は29勝30敗2引き分け、女子は昭和53年からの助走期間を経て平成8年開始以来、本学は22勝1敗の戦績を記録しました。
なお、本定期戦を運営するにあたり、以下の審判団を構成し、内外のOBに審判の労を取っていただきました。厳正な審判により、本年も伝統ある定期戦を円滑に進行することができ、縦之会会員一同、厚く御礼申し上げます。
審判長 田頭 啓史 先輩(S52年卒)
審判員 上田 良介 様(近畿大学OB)
中川 明好 様(関西学院大学OB)
石原 伸浩 様(京都大学OB)
高谷 直志 様(京都大学OB)
笹尾 剛人 先輩(学習院大学S60年卒)
石崎 哲理 先輩(学習院大学H20年卒)
小林 進 先輩(S52年卒)
以上の先生・先輩方を始め、定期戦当日、両大学を応援すべく、ご来場賜りました全ての方々に、厚く御礼申し上げます。
ご来場の方々 【学習院大学】
髙寺 恒穗 先生 (学習院大学師範)
服部 艶子 先輩 (旧制S22年卒)
梅田 尚利 先輩 (S57年卒)
吉田 臣吾 監督 (S57年卒)
笹尾 剛人 コーチ(S60年卒)
石崎 哲理 コーチ(H20年卒)
【甲南大学】(男女監督は除く)
前田 忠弘 部長
西村 元信 会長 (S42年卒)
山本 眞人 先輩 (S46年卒)
東浦 聖員 先輩 (高校S48年卒)
石田 明久 先輩 (S57年卒)
堂内 昌孝 先輩 (S57年卒)
森本 俊也 助監督(S60年卒)
奥 智雄 先輩 (S61年卒)
友澤 剛 先輩 (H14年卒)
土橋 孝史 先輩 (H29年卒)
定期戦開催に先立ち、前日7日の夕方より、安福 幸雄 縦之会前会長(S39年卒)が会長を務められる、㈱神戸酒心館「さかばやし」に学習院大学OBOGをお迎えし、本学からは縦之会役員・大学指導陣・定期戦審判員が出席のもと、OBOG懇親会を開催しました。清酒「福寿」と絶品料理に舌鼓を打ちつつ、剣道談議に花が咲く定期戦前夜祭となりました。
また、当日試合終了後、閉会式に続き、合同稽古を実施し、現役学生・OBOGとも、年に一度となる剣友との稽古で、お互いの絆を深めました。稽古を終え、会場を岡本キャンパス5号館1階「カフェ・パンセ」に移し、OBOG出席のもと、レセプションを開催し、両大学の絆を更に深めました。この日初めて顔を合わせた両大学の1年生も、4年間の定期戦を通して、OBOG同様に、一生の絆を築いてくれることを願います。