【寄稿】第7回若手OBOG稽古会を開催!

 お盆休みド真ん中の8月13日(土)甲南大学六甲アイランド剣道場(以下、 六アイ道場)において

 

「第7回若手OBOG稽古会」を開催しました。

 

この稽古会は、卒業したての20歳代から脂の乗りまくった40歳代の年代を(年齢の上で)

 

「若手」と位置づけ(50歳代以上の「まだまだ若手」の先輩方、申し訳ありません…)、

 

その年代のOBOGで

 

「集まって稽古して一杯やろう♪」

 

という気楽なコンセプトのイベントです。

 

現役学生の稽古が終わった午後の時間帯に六アイ道場を利用して、自由に

 

基本稽古するもよし♪

 

久しぶりに仲間と地稽古するもよし♪

 

見取り稽古するもよし♪

 

面は各自のペースで何回外してもOK!というゆる~い内容の稽古会で、

 

特に大学剣道部や稽古とは疎遠になってしまっているOBOGで、甲南への思いはあるのに、

 

「いきなり現役学生と(同じペースで)稽古するのは、ちょっと…」という方、

 

「一人で現役学生の稽古に参加するのは、ちょっと…」という方、

 

「久しぶりにアイツと稽古して美味い酒飲みたい!」という方etc…を対象に、

 

まずはそうした若手OBOGの遠のいている足を六アイ道場に向けていただくことが主な目的です。

 

 昨年8月を皮切りに、10月・11月、そして今年2月・5月・6月に続きおかげさまで1周年!

 

早くも第7回目となる稽古会当日は、事前のfacebookLineといったSNSを駆使した案内のもと、

 

記録的猛暑の中、道路の向こう側に広がる真夏の楽園に目もくれず…

見るからに暑苦しいショッキングピンクの我らが聖地、六アイ道場には

我らがキャプテン!入江尚吾 先輩(H11年卒)をはじめ…

もちろん午前中から現役学生との稽古に参加された若手OB最年長の小林竜太 先輩(H3年卒)と、

 

今年の京都大会を題材にした某国営放送の特番で地上波デビューを果たした濱田徳明 先輩(H10年卒)や…


やっぱりこの日も「第二道場」に備えて、六アイのホテルを確保した河村知哉 先輩(H12年卒)、

 

5月の公約通り、東京から剣道具を担いで参加の助野良平 先輩(H13年卒)や…


5月の初参加以来、人が変わったかのように怒涛の皆勤を見せる松井宣将 先輩(H13年卒)と、

 

ヴィンテージものの道着袴姿が、もはや昭和の剣豪にしか見えない吉田大樹 先輩(H13年卒)の

 

甲南中高同期「くされ縁」コンビ…


今回が仲良く参加2回目となる赤松翼 先輩・西島祥浩 先輩・松岡和男 先輩の平成21年卒トリオや、

渋滞に巻き込まれて参加できなかった第1回稽古会以来、1年越しの初参加となる河野剛輝 先輩(H22年卒)

 

に加えて、生徒さんを連れて一回り大きくなって帰ってきた右田直規 先輩(H28年卒)、1年前の右田先輩

 

がそうだったように自主的?に参加の「意識高い系」現役学生10名!

そんな現役学生たちと午前の稽古で汗を流し、後ろ髪引かれる思いで六アイを後にした高本義崇 先輩

 

(H4年卒)の思いを引き継いで、はるばる東京から初参加の奥田文人 先輩(H7年卒)…


そして、この日、入江先輩に続けと六アイ道場に帰ってきた歴代キャプテン伊藤英作 先輩

 

(H12年卒)・梅木大 先輩(H13年卒)の初参加ばかりか…


二部練大好き!の大先輩方3名と

更に、な…なんと!前回に続き伊藤明裕 師範のお声掛けで午前中から引き続いて若手の先生方にも参加

 

いただき、超豪華なゲスト陣をお迎えしたところで…



稽古会始まって以来の大・盛・況!

現役学生の稽古風景かっ!?とツッコみたくなる程、大きな円ができあがった道場で、

 

初参加のOBが担当するという鉄の掟に従い指揮を執る梅木先輩の、まるで塀の中にいるかのような

 

錯覚を起こすくらいビシッとした号令のもと、準備運動に続いて…


総勢33名の鋭い発声が道場に響く素振りから、いつものように上座も下座もなく円のまま礼を交わして…


現役時代にはなかった、クーラー完備の道場で…稽古開始!

この日、いつもより狭く感じる道場では、いたるところで、同期対決やドリームマッチが展開されました。

 

例えば、ウォーミングアップからの流れでいきなり始まった伊藤・河村先輩対決。おそらく卒業以来15年

 

ぶりとなる梅木・助野両先輩や、前回に引き続き松井・吉田両先輩、赤松・西島両先輩による同期対決…



入江先輩と伊藤先輩・梅木先輩による、歴代のキャプテン対決。その昔、この先輩たちが、関西個人戦の

 

決勝で相手の二連覇を脅かしたり、全日本東西対抗試合で勝ち抜きまくって日本武道館を沸かせたり、

 

全日本個人戦で前年覇者相手に大金星を挙げて会場を沸かせたり、関西団体戦準決勝でインターハイ個人

 

優勝経験者に大将戦で劇的な勝利の末に決勝進出に大きく貢献した名選手だったことを、現役の学生は

 

知らずに同じ空間で稽古していることが、もったいなく感じたりします。


大先輩や特別ゲストの方々も含めて、普段なかなか稽古できない相手とのレアな立合いも随所に

 

見られました。特に梅木先輩と河野雅一 先生(中京大学OB)は高校時代(京都成章高校と安岐高校)

 

から旧知の仲で、都道府県対抗代表経験者お二人の長い長い立合いや、河野先生と入江先輩の

 

これまたハイレベルな元同僚対決も、ひときわ周囲の目を引きました。


この日の稽古会は、いつものように一人また一人と面を外して1時間程度で終了…ではなく、みんな

 

我慢比べのように、なかなか面を外しません…


面を外して休んでいようものなら…

容赦なく後輩に連れ戻されます。

誰もが「そろそろ誰か拍子木、鳴らしてくれないかな…」と、心折れそうになった、その時…

むさ苦しい道場に、廊下から香水の爽やかな風が吹き抜け…そこには、あの日とまったく変わらぬ

 

ネージャ―の姿…笹部なつみ 先輩(H13年卒)ではありませんか!!

 

気づけば、廊下には、稽古そっちのけで、サプライズゲストの登場を喜ぶOBたちの人だかりが…

 

聞けば、前回の第二道場で助野先輩が酔った勢いから、卒業以来15年ぶりにかけた電話を受けての登場

 

だったそうです。


こうして、この日の、みっちり1時間30分に及ぶ稽古会は、15年ぶりに鳴り響く笹部先輩の拍子木で幕を

 

閉じました。


そんな笹部先輩も入っていただいて、最後にもう一枚!

 

長時間にわたり、お付き合いいただきました伊藤師範はじめ先生方、ご参加ありがとうございました。

稽古会参加者
氏   名  卒業年次  氏   名 卒業年次 氏   名 卒業年次
伊藤 明裕 先生   久保 貴教 先生   藤永 一人 先生  
河野 雅一 先生   田頭 啓史 S52年 菅沼 満寛 S53年
堂内 昌孝  S57年 小林 竜太 H 3年 奥田 文人 H 7年
濱田 徳明 H10年 入江 尚吾 H11年 伊藤 英作 H12年
河村 知哉 H12年 梅木  大 H13年 助野 良平  H13年
笹部 なつみ H13年 松井 宣将 H14年 友澤  剛 H14年
吉田 大樹 H14年 赤松  翼 H21年 西島 祥浩 H21年
松岡 和男 H21年 河野 剛輝 H22年 右田 直規 H28年
土橋 孝史 4年 山内寿希也 4年 祐谷    樹 4年
水原 雄飛 4年 明照 佳祐 4年 柴崎 敬太 4年
井形  優 2年 影山 祐介 2年 入井 玲亜 1年

西村  葵

1年 他 兵庫県立宝塚北高等学校剣道部員 1名

稽古の後は、現役時代には敷居の高かった師範室で、いつかの合宿の休憩時間を思わせるような

 

まったりした時間をしばし過ごして…

稽古で、汗と涙として出し切った水分を補給すべく、摂津本山駅南出口徒歩7秒のビルを地下に降りて…

 

向かうは、やはり!

思えば1年前も、この「まご八」様を第二道場として多くの若手OBに参加いただきました。

 

そして今回も第二道場は、稽古会に負けず劣らず大・盛・況!

 

恐れを知らない現役学生2人(もちろん20歳以上)も迷い込んで…おかげさまで1周年」を

 

祝して…かんぱ~い♪

バイト時代の血が騒いだ、最上級生の入江先輩にサーバー係をお願いしてしまうという失態を犯しつつ…

入江先輩に次ぐ上級生の河村先輩に水割り作りをお願いしてしまうという失態を犯しつつ…

おしゃれメガネ3人…

飲むわ飲むわ…

少し遅れて登場の赤松先輩も、その分取り戻すべく…飲むわ飲むわ…


そんな後輩たちのガンバりに応えて、入江先輩も男気を見せたところで…

悪魔が誰かの前にグラスを三つ置きました…

剣道部に、いつからか脈々と受け継がれる飲酒の伝統技法「チャラ」…その連鎖が止まらない…!

グラスに1mmでもビールが残ろうものなら、容赦なく厳しいジャッジが下ります。

こんなことばっかりやってるのかと思えば…先輩たちに圧倒され気味の現役学生にも、ちゃんとフォロー

 

があります。進路の相談…あるべきOBの学生支援についてetc…失礼ながら先輩たちが、こんなに真面目

 

に語ってくれるとは予想外でした…


入江先輩も、助監督としてより、この日は一人の若手OBとして、現役学生と語り合います。

 

学生生活のこと…剣道部の仲間たちのこと…


現役学生キャプテンには、この日、関西学生大会団体準優勝時キャプテンの梅木先輩から、熱い熱い

 

アドバイスがありました。チーム作り…キャプテンとしてどうあるべきか…キャリアプランetc…

そうかと思えば…まだまだ飲むわ飲むわ…


十数年ぶりの笹部マネージャーとの再会にテンション上がり撮るわ撮るわ…

 

河野先輩は初対面なのに撮るわ撮るわ…


先輩の大事な大事なアタマをイジるわイジるわ…

そんな戦場のド真ん中で、さっきまで一番元気だった松井先輩に異変が…

そんな松井先輩が、この日一番ガンバったのには訳があります。

 

実は松井先輩が甲南中高時代から兄と慕う助野先輩が、来月から海外へ赴任されることになったのです。

 

しばらくは六アイ道場で稽古されたり、こうした席でご一緒することができなくなりそうです。

松井先輩も、当初はお盆期間だけに家族との用事があり、当日朝まで欠席の予定でしたが、

 

このことを伝えると、急遽予定を変更して、六アイに駆けつけたのです。

 

そんな松井先輩のガンバリを、先輩方は知っているから、敢えて、力尽きた「雄姿」に触れないのも、

 

先輩たちの優しさなのかもしれません。

この日も、昨年同様、お盆休みにも関わらず、お店を開けていただきました太田儒和 先輩(S55年卒)の

 

ご厚意に、参加者一同、厚く御礼申し上げます。

 

現役時代と何ら変わらぬ飲みっぷりに「しょうがないヤツらだな…ホントに(笑)」と聞こえてきそうな、

 

太田先輩と奥様、ご子息の温かい笑顔に見送られて…

じゃあ…これにて解散!

の、はずがなく…摂津本山駅を越えて、向かうは現役学生ご用達!こちらのお店…

現役学生は、明日の稽古があるので、ここは心を鬼にして帰しましたが、若手OBメンバーは誰も

 

欠けることなく第二ラウンドへ…もちろん、男気を見せた、この先輩も。

ここでもメンバーたちは、勢いが全く衰えることなく飲むわ飲むわ…

負けじと歴代の先輩キャプテンも飲むわ飲むわ…

触発されて「テキ屋の おっちゃん」も飲むわ飲むわ…

そんな中でも、オトナになった十数年前の学生たちは、同業者同士、仕事の話で、まったりしたり…


卒業以来、十数年ぶりに顔を合わす同期と近況やアノ時の話になったり…その中で、誰かが、ふと思いました、

 

アノ時のアノ人どうしてるんだろう…?と。


気になったら…すぐ知りたい!ということで…そこそこ真夜中のテレフォンショッキング!


そこそこ酒の入った昔の仲間から突然、電話があって驚いた先輩には、ここに深くお詫び申し上げます。

 

思えば、この日、道場まで拍子木を鳴らしに足を運んでいただいた笹部先輩も、前回のこの暴挙がなければ

 

ここにいないのです。電話が鳴った先輩は、これも運命と諦めて、是非、次回はご参加ください!

 

2年目に突入した若手OBOG稽古会に、次回もたくさん来てくれるかな~?

いいとも~!!

 縦之会は現役学生を支援する後援会的側面もありますが、OBOGが交流・懇親を深める同窓会的側面

 

もあるのです。若手OBOG稽古会は、OBOG有志によるイベントであり、まずは同窓会として若手

 

OBOGを六アイ道場(または、その後の飲み会)に集めて、最終的に後援会として現役学生の稽古や

 

試合会場に足を向けていただくのが狙いなのです。この稽古会は「剣道が好きな人」の集まりではなく、

 

「甲南が好きな人」の集まりにしたいと考えています。次回は10月開催を予定しています。

 

まずは懐かしの六アイ道場にお誘い合わせの上、お集まりください!

 

第二道場(まご八・えこひいき)参加者
氏  名  卒業年次 氏  名 卒業年次 氏  名 卒業年次
入江 尚吾 H11年卒 伊藤 英作 H12年卒 河村 知哉 H12年卒
梅木  大 H13年卒 助野 良平 H13年卒 笹部 なつみ H13年卒
松井 宣将 H14年卒 友澤  剛 H14年卒 吉田 大樹 H14年卒
赤松  翼 H21年卒 西島 祥浩 H21年卒 松岡 和男 H21年卒
河野 剛輝 H22年卒 土橋 孝史 4年 井形  優 2年

  発起人である入江先輩のお声がけで、1年経って気がつけば、その周辺世代を中心に、現役時代関わり

 

のなかった世代が融合を始めています。そして今回、第二道場にも現役学生の姿がありました。実は1週間

 

程前、稽古終わりの道場で、現役学生キャプテンが近づいて来て「今度の若手OBOG稽古会に参加した

 

いんですけど…」と…その後に「ちゃんと夜も(第二道場のために予定を)空けてるんで!」と、なんとも

 

殊勝な心掛けに思わず「おう!タダ酒飲みたかったら来いよ!」などと無責任にも返答し、20人くらい

 

連れて来たらどうしよう…と、本気で心配しつつ、この日を迎えました。彼らも、杯を交わして先輩たち

 

の人となりを知れば、現役学生の間も、OBたちと、お互いに接し易くなり、また、卒業後、このメンバー

 

に加わってくれるかもしれません。この日、少なくとも彼らの胸に、この先輩の熱く語る姿、全力で場を

 

盛り上げてくれる姿は深く刻まれたに違いありません…我らがヌ…いや、ムードメイカー助野先輩!

 

海の向こうでのご活躍をお祈りします。またいつの日か、この日のように竹刀と杯を交えましょうネ!

 

いってらっしゃい!

 

友澤 剛(平成14年卒) 記