【寄稿】第5回若手ＯＢＯＧ稽古会を開催！

　ＧＷド真ん中の5月4日(土)、甲南大学六甲アイランド剣道場(以下、 六アイ道場)において

「第5回若手ＯＢＯG稽古会」を開催しました。

この稽古会は、卒業したての20歳代から脂の乗りまくった40歳代の年代を(年齢の上で)

「若手」と位置づけ(50歳代以上の「まだまだ若手」の先輩方、申し訳ありません…)、

その年代のＯＢＯGで

「集まって稽古して一杯やろう♪」

という気楽なコンセプトのイベントです。

現役学生の稽古が終わった午後の時間帯に六アイ道場を利用して、自由に

基本稽古するもよし♪

久しぶりに仲間と地稽古するもよし♪

見取り稽古するもよし♪

面は各自のペースで何回外してもＯＫ！というゆる～い内容の稽古会で、

特に大学剣道部や稽古とは疎遠になってしまっているＯＢＯＧで、甲南への思いはあるのに、

「いきなり現役学生と(同じペースで)稽古するのは、ちょっと…」という方、

「一人で現役学生の稽古に参加するのは、ちょっと…」という方、

「久しぶりにアイツと稽古して美味い酒飲みたい！」という方etc…を対象に、

まずはそうした若手ＯＢＯＧの遠のいている足を六アイ道場に向けていただくことが主な目的です。

　昨年8月を皮切りに、10月・11月、そして今年2月に続き早くも第5回目となる稽古会当日は、

事前のfacebookやLineといったＳＮＳを駆使した案内のもと、 面をかぶってる場合ではないほど

いい天気に恵まれた我らが聖地、六アイ道場に

稽古会皆勤の我らがキャプテン 入江尚吾 先輩(Ｈ１１年卒)を始め…

第2回若手稽古会のアノ壮絶な第二道場(鳥貴族→まご八→入江邸に搬送)から7ヶ月…ようやくトラウマを

克服されて2回目の参加に踏み切っていただいた高尾英生 先輩(Ｈ１２年卒)や…

道着袴とジーパンは薄い色がカッコいいと信じてやまない吉田大樹 先輩(Ｈ１４年卒)に加えて…

この日のために東京からＭｙ剣道具を発送するか、9ヶ月間にわたり師範室で密封してあるアノ後輩の

剣道具を身に着けるか悩んだ末、やはり衛生面の問題からＭｙ剣道具発送を選択された助野良平 先輩

(Ｈ１３年卒)の参加を聞きつけて…

当日に剣道具担いで電車に乗るのが面倒だからと前日にわざわざ車で剣道具を六アイまで置きに来た

あの「幻の第1回参加」から9カ月…ついに…

もはや師範室の中央に鎮座し、部屋の一部として完全に同化した「開かずの剣道具袋」の封印が解かれ…

アノ男が動いた…！

さらにさらに…そんな松井宣将 先輩(Ｈ１４年卒)の初参加を聞きつけて(かどうかは不明ですが)

ＯＢだけしかいないはずの道場にゾロゾロと人影が…なんということでしょう…！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（劇的なビフォア―もアフターもありませんが…）

現役バリバリの学生さん有志が6名も！

5月15日に控えた関西学生剣道選手権大会(個人戦)も近いことから、自主的に参加してくれたのです(たぶん)。

そんなホントの意味で「意識高い系」の学生さんたちと若手ＯＢとで実現しました…奇跡のコラボ！

稽古会は、初参加のＯＢが指揮を執るルール上、松井先輩の号令に始まり

15年前の記憶をたどりながらの号令による体操と、見兼ねた入江先輩のビシッとした号令による素振りから

いつものように上座も下座もなく円になって礼を交わして、入江先輩から現役学生さんたちに2名の

見慣れない先輩の紹介があり…

その中で「2人とも関西学生団体準優勝のメンバーなんで、シッカリ稽古お願いするように。」という

まさかの公開キラーパスに、ご両名のハードルが一気に上がりました。

いざ稽古が始まれば、道場のいたるところで、入江先輩と高尾先輩による高段者対決や、お互いの意地で

なかなか一本を認めない松井先輩と吉田先輩による長~い甲南中高同期対決…

現役時代以来16年ぶりの高尾先輩と助野先輩によるドリームマッチや、松井先輩と明照佳祐くん(4年)

による世代を越えた甲南・報徳対決…

そして、この日、ＯＢ現役を問わず大人気だった助野先輩と、松井先輩・吉田先輩による甲南中高先輩後輩

対決など、特に平成10年～13年のある日の道場にタイムスリップしたかのような組合せが実現しました。

最後は、松井先輩の頭上に振り下ろされた助野先輩の鮮やかなコテ抜きメンが２時間におよぶ稽古会を

キレイに締めくくりました。5年のブランクから2年前に稽古を再開して3回目の稽古の割には、松井先輩も

学生さん相手に身体は(キレっキレっとまではいかないまでも)よく動いていたように思えます。

現役学生の皆さんも、6名全員が全ての先輩に稽古をお願いし、息が上がりながらも最後まで先輩たちの

(第二道場＝飲み会に向けた)長めのウォーミングアップに付き合ってくれました。

彼ら現役部員と初めて竹刀を交える助野先輩や松井先輩も、そして我々参加ＯＢはみんな、現役学生さん

有志6名が参加してくれたことを忘れません！ありがとうございました！

そんな彼らには先輩から、ご褒美だ！

そして我々ＯＢも自分たちへのご褒美のために、甲南ＯＢにはバレバレの我らが「隠れ家」に場所を移し…

近日、若手稽古会デビュー予定の、この男を新メンバーとして補充して…

かんぱ～い♪

新メンバーの永井健太 先輩(H１５年卒)も遅れを取り戻すべく期待に応え…飲むわ飲むわ…

触発された松井先輩も甲南中高の後輩、永井先輩に強権を発動し「ready…go！」合図に飲むわ飲むわ…

そんな17～18年ほど前の剣道部飲み会を再現した懐かしい風景にテンション上がった助野先輩も…脱…

撮るわ撮るわ…

絶品「雪姫豚のあっさり鍋」や、アルバイトでお世話になった者としては懐かしの「ガーリックライス」

など学生時代(の祝勝会をさせていただいた時)には手の届かなかった憧れのメニューを前に…

会うと必ず同じ昔話になるけど何回聞いても面白い…そんな「すべらない話」を身振り手振りで話すうち…

懐かしい話題の人物が今どこで、どうしているのか？ど～しても気になる、そこそこ酔っぱらったメンバー

たち…今度、いや、何なら今から、この場に呼んでみないか？などと完全に悪ノリの流れで…

始まりました…21時のテレフォンショッキング！出演交渉…

不幸にも電話のつながってしまった先輩…夜分に突然(10数年ぶりに)失礼しました…

こんな「やんちゃ」なOBたちを温かくおもてなしくださいました太田儒和 先輩(S５５年卒)と奥様に

感謝しつつ…

メンバー6名のうち4名(助野先輩・松井先輩・吉田先輩・永井先輩)＋太田先輩という異様に甲南中高出身者

率の高い第二道場は静かに１軒目で幕を閉じ…

…るわけがなく…なぜなら今日はGWド真ん中！ということで…２軒目は摂津本山駅を北にまたいで

再び飲むわ飲むわ…

知る世代ぞ知る剣道部の伝統文化を再現すべくジョッキ両手に飲むわ飲むわ…

こうして、この日も夜は更けていきました…

　縦之会は現役学生を支援する後援会的側面もありますが、ＯＢＯＧが交流・懇親を深める同窓会的側面

もあるのです。若手ＯＢＯＧ稽古会は、ＯＢＯＧ有志によるイベントであり、まずは同窓会として若手

ＯＢＯＧを六アイ道場(または、その後の飲み会)に集めて、最終的に後援会として現役学生の稽古や

試合会場に足を向けていただくのが狙いなのです。この稽古会は「剣道が好きな人」の集まりではなく、

「甲南が好きな人」の集まりにしたいと考えています。次回は6月開催を予定しています。

まずは懐かしの六アイ道場にお誘い合わせの上、お集まりください！

　第5回目を終えた現在までに参加いただいたOBは大半が、入江先輩を中心とした30歳代のメンバーです。

第二道場(飲み会)も稽古会と同じ年齢層のメンバーです。お互いに現役時代を知るメンバーで懐かしいし

気楽です…が、もっとこの輪を幅広い世代に広げたい！というのが率直な希望です。この画面を見ながら

「一部の世代で盛り上がってるだけでしょ？ウチらの世代はウチらの世代で楽しくやりますんで…」と

冷めた目をしてるそこの若いOBOGの先輩！今回、OBだらけの道場に(ある意味、勇気を

出して)踏み込んできた現役学生さん有志たちのように、まずは世代の違う輪の中でも、飛び込んで

来てください！世代は違えど同じ六アイ道場で汗と涙を流した者同士、竹刀や杯を交わせば

「あぁ…この人たちも自分たちと同じこと考えながらキャンパスライフ送ってたんだな。」と感じるはず

です。なぜなら、若手稽古会(特に飲み会)は、一瞬で学生に戻れる「ネバーランド」

みたいなものなんですから…ほら！こんなふうに…(※良い子の現役学生はマネをしないでください)

第6回につづく

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　友澤　剛（H１４年卒）　記