秋雨前線の到来が夏の終わりを告げる8月29日~9月4日、本州のほぼ中心に位置する海辺の観光地である愛知県蒲郡市において大学夏季合宿を実施しました。本合宿は、1ヶ月後の関西学生剣道優勝大会(男女団体戦)に照準を合わせて部員全員が一つ屋根の下で寝食を共にすることにより団結力を強め、2部練習や試合を通して基礎基本を実戦に直結させる強化合宿です。合宿期間中の宿舎は「あじさいの里」として知られる形原温泉「山田館」を、練習場所は宿舎より自動車で約15分の市内中心部に位置する「蒲郡市民体育センター」蒲郡市武道館を利用しました。
武道館3階の剣道場は試合場3面を確保できる広さで、普段は地域の剣道連盟が稽古会や大会に使用するような整備された施設でした。今合宿6日間を通じて部員達は、主に午前中を基本稽古・掛かり稽古等、午後を地稽古・試合稽古等に充て、期間中の前半を伊藤 明裕 師範、後半を強化委員の先輩方による熱心なご指導のもと、一貫して実戦を意識した練習内容で課題に取り組みました。また、3日目の8月31日は、午前中に蒲郡市から2時間かけて朝日大学(岐阜県瑞穂市)に、午後は更にそこから1時間かけて中部大学(愛知県春日井市)に遠征を実施しました。朝日大学は、部員数100名を超える大所帯で、県内の強豪高校指導者を監督に迎えて強化を図る、近年の成長著しい東海地区における新鋭です。一方、中部大学は、東海大会優勝3回・準優勝10回・三位入賞14回を誇る、創部50年以上の伝統校です。これら東海地区の強豪校との練習試合は、合宿中日の本学にあって、部員たちも期間中の課題再確認・修正点を練習内容に反映させる好機と捉え、今合宿のターニングポイントとなりました。
なお、6日間の期間中、本合宿に参加いただいた方々は以下の通りです。
伊藤 明裕 師範
山本 眞人 先輩 (S46年卒)
小林 進 先輩 (S52年卒)
田頭 啓史 先輩 (S52年卒)
菅沼 満寛 監督 (S53年卒)
堂内 昌孝 監督 (S57年卒)
森本 俊也 助監督(S60年卒)
入江 尚吾 助監督(H11年卒)
友澤 剛 先輩 (H14年卒)
以上、ご多忙の折、遠路お越しいただき、誠にありがとうございました。特に伊藤師範におかれましては、初日の大学道場での稽古から3日目の練習試合まで3日間に亘り、本学剣道部に不足している「気魄」激しい「攻め」について具体的且つ明解な方法を以ってご指導いただきましたことを縦之会会員一同、厚く御礼申し上げます。
今合宿を通して体得した実戦に直結する基礎基本、そして攻めの技術を、まずは来たる関西学生剣道優勝大会における「シード権奪取」「全日本大会出場権獲得」という結果に反映させるべく、学生諸君には明日からの稽古に精進されんことを切に願います。