平成27年度　縦之会総会

　気温の高さに初夏を感じる「昭和の日」となった4月29日、神戸市東灘区「甲南学園平生記念館」において、平成27年度 縦之会総会を開催しました。昨年同様、大学生は祝日でも授業があるため、13時からの縦之会合同稽古会は、ほぼＯＢと中学生・高校生のみで実施しました。今稽古会では、年始の初稽古に続いて伊藤明裕 先生(兵庫県警察)もご参加いただき、また、関東在住の中根実雄 先輩(Ｓ４６年卒)、村上克己 先輩(Ｓ５２年卒)、橋本慎一 先輩(Ｓ５８年卒)を始め、計17名の先生・先輩方に参加いただきました。続く縦之会特別講演会は、会場を平生記念館に移して、ＯＢと現役中高生・大学生出席のもと、16時30分より開催しました。本講演会は、西村元信 会長(Ｓ４２年卒)の発案で、本年度は例年と少し趣向を変えて会員の皆様に(剣道に限らず)関心を持って総会に出席いただく趣旨のもと、ヨガ教室を主宰する大久保邦彦 先輩(Ｓ３９年卒)に「ヨガと健康」と題して講師を依頼し、実現した企画です。講演の中では、大久保先輩ご自身の体験も交え、ヨガ修行を通じて得た人生観や健康に関する考え方を、45分に亘り、出席ＯＢや大学生・中高生に紹介されました。

　講演会に続いて、17時20分より総会が開催され、平成26年度物故者への黙祷に始まり、西村会長より挨拶がありました。議案審議においては、まず副会長に安井洋一 先輩(Ｓ５０年卒)が推薦され、満場一致で承認されました。また、常任幹事に若手ＯＢを補充すること、会則に慶弔規定を設けることについても承認され、更に、関東で活動するＯＢより提案のあった学連剣友剣道大会(関東/関西ＯＢ大会)参加料の個人負担についても、本年度より半額を選手個人負担とし、残る半額を縦之会より補助することが決定しました。続く議案では、1985(昭和60)年以来30年に亘り、大学剣道部をご指導いただいてきた安倍尚志 師範より後任の師範が推薦されたことに伴い、大学師範に伊藤明裕 先生(教士八段)をお迎えすることにつき、満場一致で承認されました。なお、安倍先生には名誉師範として、今後も本学剣道部を引き続きご指導いただくことが決定しております。議事は更に進み、村田順紀 会計幹事(Ｈ24年卒)から決算報告、西原正博 会計監査(高校Ｓ48年卒)より監査報告の後、予算審議で予算案が承認されて審議は終了しました。18時からは現役学生も交えた食事会に移り、それに先だって奥谷謙一 先輩(Ｈ２０年卒、甲南中学校時代剣道部に在籍)より、初めて立候補した4月12日実施の兵庫県議会議員選挙において神戸市北区選挙区で見事トップ当選を果たされたことにつき、報告と応援の御礼がありました。なお、奥谷先輩は故 奥谷通敏 先輩(Ｓ４９年卒、衆議院議員)のご子息でもあります。ＯＢと現役学生が食事のテーブルを囲む中、堂内昌孝 大学男子監督(Ｓ５７年卒)・菅沼満寛 大学女子監督(Ｓ５３年卒)・杉本智昭 中高等学校顧問より活動報告があり、続いて大学剣道部の今井 男子主将・坂本 女子主将、高等学校の轟 主将と中学校の武田 主将より挨拶と本年度の抱負が述べられました。また、総会恒例の大学新入部員挨拶があり、各々の自己紹介に続き、西村会長より「入部の証」として本学のスクールカラーであるエンジ色で染め抜かれた面手拭いが新入部員10名に贈呈されました。食事会の後半には本学剣道部を草創期より知る大牟田育宏 相談役(Ｓ３４年卒)より現役学生への叱咤激励を交えた説辞をいただき、続いて出席者全員で部歌斉唱・現役学生によるエールで総会第一部は幕を閉じました。現役学生退席後の総会第二部はアルコール類を解禁し、出席ＯＢによる懇親会を開催しました。会場の至る所で花が咲く昔話や剣道談議に時を忘れ、短い時間でしたが出席ＯＢは皆、楽しいひと時を過ごし、盛会の内に平成27年度縦之会総会は幕を閉じました。今総会開催にあたり、会場の予約から食事の手配・懇親会時の飲食物の準備に至るまで、全てをお世話いただきました安井先輩を始め、当日の会場準備から受付対応など、お手伝いいただきました伊藤博通 先輩(Ｓ５６年卒)、吉田大樹 先輩(Ｈ１４年卒)、現役学生も含めた関係各位のご協力に厚く御礼申し上げます。

　最後に、本年度も総会出席者73名(ＯＢ等25名、大学生35名、中高生13名)の内、出席ＯＢの年齢層を見ると特に40歳以下の出席率が極端に低く(40歳代0名、30歳代3名、20歳代2名)、600名を越える会員に占める出席率の低さも然ることながら、今後の縦之会組織運営について考える中で、40歳以下ＯＢＯＧの参画を促すことが急務であることを再認識させられました。ＯＢＯＧの皆様方におかれましては、次年度縦之会総会の開催にあたって、周辺世代の先輩方とお誘い合わせの上、まずはＯＢＯＧ稽古会または懇親会へ「同窓会気分で気軽に」ご出席を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。