秋風の中に冬の足音が聞こえる10月26日、本学六甲アイランド体育館剣道場において第58回学習院大学・甲南大学定期戦を開催しました。学習院大学対甲南大学運動競技総合定期戦は「本学と学習院大学のスクールカラーや学生気質が大変よく似ていることから、両大学の学生の間から多種目にわたる総合的な定期戦を設立しようという気運が高まり、昭和31年に第1回運動競技総合定期戦が学習院大学において開催され、半世紀以上継続」(「甲南大学 体育会指導者ハンドブック」より)しており、今年で58回を数える剣道競技も、毎年、全日本学生剣道優勝大会(団体戦)の開催時期・開催地(関東または関西)に合わせ、両大学交互開催のもと、歴史を重ねて来ました。また、本学は特に、この定期戦を4年生の引退試合として位置づけていることからも、毎年、両大学のプライドを賭けた熱戦が繰り広げられ、剣と杯を交わして築いた関係は、互いにOBOGとなった後も一生続き、その絆は各人の財産となります。
定期戦当日は、10時の開会より安倍 尚志 本学師範ならびに髙寺 恒穗 学習院大学師範のご臨席を賜り、続いて試合時間4分3本勝負の男子20人戦・女子6人戦の火蓋が切られました。昨年は男女とも本学が獲得した優勝杯を学習院大学も奪取すべく、試合内容は本年も序盤から熱戦が続き、終盤に近づくにつれ両大学、現役・OBOGの応援も熱を帯びました。約2時間30分に及ぶ58度目の決戦は、次の結果に終わりました。
男子 甲南大学 7(15)-4(11)学習院大学
→優勝 甲南大学
女子 甲南大学 3( 4)-1( 1)学習院大学
→優勝 甲南大学
なお、本定期戦を運営するにあたり、以下の審判団を構成し、内外のOBに審判の労を取っていただきました。厳正な審判により、本年も伝統ある定期戦を円滑に進行することができ、縦之会会員一同、厚く御礼申し上げます。
審判長 山本 眞人 先輩(S46年卒)
審判員 石原 伸浩 様(京都大学OB)
佐藤 修一 様(追手門学院大学OB)
笹尾 剛人 先輩(学習院大学OB)
山畑 輝広 先輩(学習院大学OB)
小林 進 先輩(S52年卒)
石田 明久 先輩(S57年卒)
以上の先生・先輩方を始め、定期戦当日、両大学を応援すべく、ご来場賜りました全ての方々に、厚く御礼申し上げます。
ご来場の方々 【学習院大学】
髙寺 恒穗 先生 (学習院大学師範)
服部 艶子 先輩 (旧制S22年卒)
吉田 臣吾 監督 (S57年卒)
伊藤 浩 先輩 (H13年卒)
前田 千晶 コーチ(H24年卒)
髙橋選手ご両親
【甲南大学】(男女監督は除く)
安倍 尚志 先生 (甲南大学師範)
大久保 邦彦 先輩(S39年卒)
谷内 幹芳 先輩 (S40年卒)
西村 元信 会長 (S42年卒)
青盛 昭雄 先輩 (S50年卒)
安井 洋一 先輩 (S50年卒)
小林 竜太 先輩 (H 3年卒)
入江 尚吾 助監督(H11年卒)
友澤 剛 先輩 (H14年卒)
右田 直規 選手ご両親
試合終了後、閉会式に続き、合同稽古を実施し、現役学生・OBOGとも、年に一度となる剣友との稽古で、お互いの絆を深めました。その後は、会場を本学岡本キャンパス甲友会館(生協食堂)に移し、盛大にレセプションを開催しました。ここでも両大学師範にご臨席を賜り、現役学生・OBOGとも、遠路東京からの剣友と1年ぶりの杯を交わし、親睦を深めました。また、両師範とOBOGは、更に会場を、安福 幸雄 縦之会前会長(S39年卒)が会長を務められる、㈱神戸酒心館「さかばやし」に移し、懇親会を実施しました。ここでは、清酒「福寿」と絶品料理に舌鼓を打ちつつ、剣道談議に花が咲き、お互いに来年の再会を約して、OBOGたちの定期戦は盛会のうちに幕を閉じました。この日初めて顔を合わせた両大学の1年生も、4年間の定期戦を通して、OBOG同様に、一生の絆を築いてくれることを願います。