暦の上では立秋を過ぎても蒸し暑さが残る8月26日~28日の3日間、平成21年以来5年ぶりとなる関東遠征を挙行しました。今回の関東遠征にあたっては、関西より菅沼 満寛監督(S53年卒)、石田 明久先輩(S57年卒)が、総勢30名の本学剣道部員を全日程引率いただき、更に現地では田頭 啓史先輩(S52年卒)も全日程同行いただく等、OBによる万全のフォロー体制で臨みました。
まず、新幹線で午後に関東入りした第一日目は、慶應義塾大学(神奈川県横浜市)を訪問し、練習試合をお願いしました。慶應義塾大学は、過去に全日本学生優勝大会優勝2回、準優勝3回、第3位5回、全日本女子学生優勝大会第3位1回の実績を誇り、OBには全日本選手権者や内閣総理大臣を輩出している名門です。近年では平成20年の関東学生優勝大会準優勝が記憶に新しい慶應義塾大学では、男子Aチーム2試合、Bチーム1試合、1年生チーム1試合と、女子2試合をお願いし、本学は、スピード、パワーともに鍛え上げられた関東強豪校の洗礼を浴びました。
続く第二日目は、大学にて合宿中の昨年度全日本学生優勝大会優勝校である筑波大学(茨城県つくば市)を訪問し、午前は主に合同稽古、午後は練習試合をお願いしました。筑波大学は、前身の東京教育大学時代も合わせると、全日本学生優勝大会優勝11回、全日本女子学生優勝大会優勝8回の実績を誇り、全日本学生選手権者7名、全日本女子学生選手権者12名を輩出しており、卒業生の多くは現在も指導者として剣道界を牽引する、名実ともに教育剣道界の最高峰です。また、本学剣道部 故 山本 三郎 名誉師範の母校でもあります。合宿中につき、交流のある他大学も来校していた筑波大学では、男子Aチームが筑波大学A・Bチームと(午前/午後合わせて)4試合、東海大学と1試合、Bチームがアメリカ合衆国ナショナルチームと1試合、女子が筑波大学と1試合、岐阜大学・アメリカ合衆国ナショナルチームによる混成チームと1試合、東海大学と1試合をお願いしました。どの対戦相手からも、平素の厳しい稽古において鍛えられた体幹の強さが感じられ、本学の課題が顕在化した一日となりました。
最終日となる第三日目は、昨年度全日本学生優勝大会準優勝が記憶に新しい法政大学(東京都千代田区)を訪問し、午前中に練習試合を男女1試合ずつお願いしました。法政大学は、過去に全日本学生優勝大会優勝4回、準優勝・第3位各8回を誇る名門で、特に近年は女子の躍進が目覚ましく、強化を開始した過去10年で全日本女子学生優勝大会準優勝1回、第3位4回を数え、本年度の全日本女子学生選手権大会においても松本 弥月選手が初優勝を果たしております。男女とも初日こそ関東強豪校のスピードとパワーに圧倒されましたが、日を追うごとに、それらへの対処も上達し、結果は別として、各々この3日間における成長を感じさせる試合内容でした。ここに、改めて対戦いただいた各大学ならびに関係者の皆様に、厚く御礼申し上げます。
また、27日夜には東京都千代田区「甲南大学ネットワークキャンパス東京」において、関東在住の先輩方による激励会を催していただき、現役学生は各々先輩方との懇親を深め、OB・現役ともに改めて甲南学園剣道部への帰属意識を確認しました。当日は、ネットワークキャンパス休館日にも関わらず、甲南東京事務所 緒方所長、畔柳事務局長他スタッフの方々におけるご配慮により、激励会のため、特別に開館いただき、ここに縦之会会員一同、厚く御礼申し上げます。なお、激励会には以下の先輩方にご出席いただきました。
松原 俊充 先輩(S39年卒)
植田 英雄 先輩(S40年卒)
衣川 隆三 先輩(S45年卒)
中根 実雄 先輩(S46年卒)
青盛 昭雄 先輩(S50年卒)
田頭 啓史 先輩(S52年卒)
村上 克己 先輩(S52年卒)
勝谷 浩二 先輩(S61年卒)
不破 啓之 先輩(S61年卒)
小山 聡章 先輩(S62年卒)
赤坂 安昭 先輩(H 7年卒)
高橋 光悦 先輩(H 8年卒)
助野 良平 先輩(H13年卒)
池田 浩二 先輩(H26年卒)
以上の先輩方におかれましては、お忙しいところ、現役学生激励のため、お集まりいただき、学生に代わり厚く御礼申し上げます。現役学生においては、この3日間で顕在化した個々の課題を、続く夏季合宿で克服し、来たる関西学生優勝大会に向け、男女とも目標達成できるチームの完成を切に願います。
最後に、今回の遠征にあたり、激励会の会場準備・食事の手配・入館手続きに至るまで奔走いただきました松原先輩はじめ関東在住の先輩方、全日程学生に同行・引率いただいた田頭先輩、本遠征を企画いただいた菅沼監督、そして「学生剣道のトップレベル」との練習試合を組んでいただき、貴重な経験を現役学生に与えていただいた石田先輩に縦之会会員一同、改めて御礼申し上げます。